岡山 古民家カフェ |柱の奥行き、扉に残る新聞、夏のレモンツリー【レモンツリー岡山】
- Matteo B.

- 11 時間前
- 読了時間: 4分

岡山市北区で古民家カフェをお探しの方へ。レモンツリー岡山では、7月の朝、扉を開けるとまず松の木の香りが迎えてくれます。
縁側の向こうで、太陽に温められた古い松の木が静かに息をしている。蝉の声、鳥のさえずり、そして家の中に伸びる柱と柱のあいだの長い陰影。古い日本家屋には、夏に深くなる景色があります。
古民家を探していた
レモンツリー岡山が今の場所に開く前、私たちは「古民家」を探していました。普通の物件ではなく、土と一緒に。
小さな畑があって、料理を急がずに作れる場所。古い木の柱に、時間が残っている家。そんなイメージでした。
岡山にたどり着いたとき、ある一軒に出会いました。広い空間、年を重ねた梁、そして自分の手で少しずつ手を入れていく自由――その三つが揃っていました。

残したもの、変えたもの
家の骨組み――柱、梁、屋根の重み――はそのまま残しました。古民家の良さは、何十年もそこに立っている「構造そのもの」の中にあります。崩してしまえば、もう戻ってきません。
変えたのは、台所です。
イタリアの家庭料理は、火、水、空間、時間――それぞれに独自の流れを持っています。手打ちのラザニアを伸ばすための広い作業台、長時間煮込めるソースのための火。そんな台所を一からつくりました。
外側は古い日本のまま、中身はイタリアの家庭。レモンツリー岡山は、そんな家になりました。
畳をあげたとき、現れたもの
リフォームのあいだ、いちばん驚いた瞬間がありました。
古い畳をひとつずつ取り外していくと、その下から――なんと、古い日本の新聞が現れたのです。
昔の家では、湿気を吸わせるために畳の下に新聞紙を敷く習慣があったそうです。何年も前の、もしかすると何十年も前の新聞が、私たちの家の床下で静かに眠っていました。
ちょうどその頃、イタリアから母(mamma)が訪ねてきていました。母は荷物のなかに、イタリアの古い新聞のページを大切に持ってきていたのです。
ふたつの古新聞――日本のものとイタリアのもの――を並べて、私たちは扉の装飾をつくりました。
今もレモンツリーの一部の扉には、その日本語とイタリア語が、静かに同居しています。
家のなかに、ふたつの国の記憶が貼られている。これが、私たちの古民家のいちばん好きな物語です。


柱と柱のあいだの「奥行き」
イタリア人の私が、最初にこの家に惚れ込んだ理由は――実は、ひとつの視覚的なものでした。
柱と柱のあいだに伸びる、長いプロスペティヴァ(prospettiva、奥行き)。古い木の色がやさしく重なり、奥に進むほど、空気の質まで変わるように見える。
これは、設計図には書かれない美しさです。何世代もの家族が、毎日この空間を歩き、座り、暮らしてきたから生まれた、時間そのものの形。
私は、この奥行きを大切に残したいと考えました。だから家具は最低限、視線をさえぎらな
い配置にしてあります。

動く家、長くなる食卓
古民家のもうひとつの素晴らしさは、空間が「動く」ことです。襖や障子を開ければ、二つの部屋がひとつになる。閉じれば、また別の場所になる。
この柔軟さは、イタリアの家族の食事スタイルとよく合います。
イタリアでは特別な日、家族や友人が集まると、テーブルをいくつも繋げて、一本の長いタヴォラータ(tavolata、長い食卓)をつくります。
レモンツリーの古民家では、お客さまの数に合わせて、襖をあけ、テーブルを繋いで、その「長い食卓」を実現できます。
古い日本の家が、イタリアの宴のための場所になる――とても自然な調和です。

夏は、家がいちばん深く息をする季節
7月、扉を開け放つと、庭の松の香りと、私たちが育てているハーブの香りが混ざって、家のなかに入ってきます。
岡山で古民家カフェを訪ねたい方、いつもと違う夏のランチを探している方へ――レモンツリー岡山で、古い日本の家がイタリアの夏をどう迎えるか、ぜひ見にいらしてください。
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🍋 レモンツリー岡山 | 岡山市北区田益582
木~日:ラザニアのランチ 11:00~16:00(LO14:30)
水:ピッツァ・アル・ターリオのみ 11:30~14:00(LO13:30)
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